壊れかけの世界


捻れてあちらこちらに流れ落ちる砂時計
ソワソワと鍵盤が誰かのために曲を奏でている
花火を打ち上げながら宇宙を目指す
豪華絢爛 成金ロケット

錬金術で作られたサイフォンに
閉じ込められたホムンクルスのコーヒーを
黒いエプロンのマスターがささっと仕上げて
至高の一杯を楽しもうとする民衆

箱庭の森に雲が立ち上り
シナモンの雨がざあと降って降っては降り注ぐ
電球達はそれにバチバチと拍手する

ああ――あそこの鉄塔は琥珀の柱で出来ていて
天辺まで登ってしまうと
下から聞こえるコーラスが
トカゲの影をちらつかせながら歌い続けるんだ

パンを焼いていたかつての風車はとうに崩れ落ちていて
まるで墓標のように立ち尽くしていた
そこを横切るランドセルを背負った少女
彼女が拾った指輪の意味を
きっと知ることはないままさ

ああ――水晶よ 輝かし水晶よ
少女にどうぞ祝福を授け給え
ああ――人間よ 哀れでひ弱な人間よ

捻れてあちらこちらに流れ落ちる砂時計
今日は彼女の側でソワソワと
鍵盤が曲を奏でているのだろう

支離滅裂の詩 [2025.02.08]


 AIが解釈する〝壊れかけの世界〟