虹の架かった世界


虹が入ったシャンパングラス
舞台にかかった大きな垂れ幕
両端 帯をゆっくり持ち上げて
山猫が指揮棒を振るように
磁石の帆船がザバンと海に乗り出した

万華鏡のシャンデリア
磁石の道標をカメレオンが指を差す
カモミールを香らす絨毯を飛び越えて
暗い沼地で汽笛を鳴らす黒い機関車
そこではトサカが立ったオウムの群れが
絵の具のようなグミを雲の上に撒いている

ハリガネの懐中電灯が
化石みたいな蝋燭を照らす
氷山の上を目指した昆虫が
必死にエレベーターを作ってた
パイプを通ったフクロウが
大袈裟な素振りで機械を使って
カタカタ カタカタ
大きな音を洞穴の奥まで響かせる

海藻がゆらゆら揺れている
僕は望遠鏡を覗き込む
青空 ボタン 音符と踊る風見鶏
ネジの蛇口がキイイと回り
ようやく見つけた虹の根に
手元のグラスがくるりと真下に向かって傾いた

虹が入ったシャンパングラス
舞台にかかった大きな垂れ幕
両端 帯をゆっくり垂れ下がり
磁石の帆船が岸辺にそれを停めた

今では空っぽ 何も無い
もう何も無い
そこには何も無い

支離滅裂の詩 [2025.02.08]


 AIが解釈する〝虹の架かった世界〟